
えみパパ
40代 春日市 男性
飛行機に乗っているときに耳が痛くなるのは、耳と鼻の奥をつなぐ「耳管(じかん)」の機能が関係しています。耳管は通常は閉じていますが、あくびをしたりつばを飲んだりすると開きます。これには、鼓膜の内側(中耳)と外側とで空気の圧に差ができたときに、耳管を開くことで圧を調節するという働きがあります。
話を飛行機に戻しましょう。地上にいるときには中耳の気圧は外と同じです(図1)。
ところが、離陸して上空にいった場合、周囲の気圧は下がるため、中耳の気圧の方が高くなり、鼓膜が膨張してしまいます(ポテトチップスの袋が上空で膨らむのと同じです)(図2)。
耳管機能が正常な人は、あくびをしたりつばを飲んだりすることで耳管を開き、中耳内の空気を外に逃がすことでこれを解消することができますが、耳管機能が低下している人はそれができません。そのため、鼓膜がどんどん膨張して耳が痛くなるのです。着陸の場合はこの逆で、地上に近付くにつれて、周囲の気圧が上がるため、鼓膜が凹んで痛くなります(図3)。
耳管を開いて空気を中耳内に取り込むことで解消されますが、空気を逃がすより取り込む方が難しいため、離陸のときより着陸のときの方が耳が痛くなる人が多いのです。飛行機を降りた後も耳の痛みや耳鳴り、聞こえにくいなどの症状が続く場合は「航空性中耳炎」になっている可能性があるので、早めの耳鼻科受診をお勧めします。
予防するためには、痛くなる前からこまめにつばを飲む、飴をなめる、水を飲むなどを心がけるといった方法があります。お酒を飲むとむくみやすくなるので、耳が痛くなりやすい人は搭乗前や機内では控えた方が良いでしょう。それから、眠ってしまうとつばを飲む回数が減るので、できるだけ離着陸時は起きて備えておくのがオススメです。風邪や鼻炎で鼻の粘膜が腫れた状態だと耳管がうまく働かないので、飛行機に乗る前にしっかり耳鼻科で治療した方が良いですね。
