
ゴルゴ
50代 福岡県 男性
はい。夜中に何度もトイレに起きる原因は、前立腺肥大だけではありません。睡眠時無呼吸症候群が隠れていることがあります。
夜間頻尿というと、男性では前立腺肥大を思い浮かべる方が多いと思います。しかし実際には、睡眠の質の低下や睡眠中の呼吸異常が原因で、夜中に何度もトイレに起きることがあります。
睡眠時無呼吸症候群では、寝ている間に何度も呼吸が止まります。呼吸が止まると胸の中の圧力が大きく変化し、心臓に負担がかかります。その結果、心房性ナトリウム利尿ペプチドという尿を増やすホルモンが分泌され、夜間の尿量が増えることがあります。また、無呼吸によって深い睡眠が妨げられると、本来夜間に尿を減らす働きをする抗利尿ホルモンの分泌リズムが乱れることがあります。通常は夜間に尿量が少なくなるよう体が調整していますが、その働きがうまくいかないと、夜中に尿が作られやすくなります。
さらに、睡眠時無呼吸症候群では低酸素や交感神経の興奮によって眠りが浅くなり、何度も目が覚めます。つまり、尿が多くて起きるだけでなく、眠りが浅くなって目が覚め、そのついでに尿意を感じてトイレに行く、ということもあります。つまり睡眠時無呼吸症候群による夜間頻尿は、単に膀胱や前立腺だけの問題ではなく、「夜間の尿量が増えること」と「眠りが浅くなること」の両方が関係しているのです。
特に、
このような方は、睡眠時無呼吸症候群が隠れている可能性があります。夜間頻尿は泌尿器科の病気と思われがちですが、睡眠の病気が原因のこともあります。
「年齢のせいかな」「前立腺のせいかな」と思っていた夜間頻尿の原因が、実は睡眠中の呼吸の異常だったということもあります。夜中に何度もトイレに起きる方は、一度睡眠時無呼吸症候群の可能性も考えてみましょう。
