いつの間にか梅雨入りしましたね☔
レイニーデイズいかがお過ごしでしょうか。私は梅雨とは関係ないんでしょうが、20年振りの尿管結石で七転八倒しておりました。毎日4Lほど飲水しつつ、破砕したり飛んだり跳ねたりしてなんとか出せました。かなりしんどい1週間でしたが、今はピースフルな気分です🥱

また5月は副鼻腔炎でテレビ西日本より取材いただいたり📺、第126回耳鼻咽喉科学会総会@横浜でめまい発表があったり🎤有り難く忙しい日々でした😇

 

 

さてメインの話にもどします❗
この時期は、気圧の変化によるめまいや🌀耳鳴り、副鼻腔炎の悪化、ダニによるアレルギー性鼻炎などが多くなる季節です🌿実際、「耳が詰まった感じがする」「耳鳴りがする」「急にめまいがして立てなくなった」などの症状を訴える患者さんが増えています。こうした症状の裏に、「内リンパ水腫（ないリンパすいしゅ）」という耳の病気が隠れていることがあります🧠
今回は、耳の奥で起こるこの病気について、分かりやすくお話ししたいと思います💡

 

● 内リンパ水腫とは？

耳の奥にある「内耳（ないじ）」という部分は、音を聞いたり体のバランスを取ったりする大切な場所です。
この内耳の中には「リンパ液」という液体が流れていて、私たちが音を感じたり、バランスを保ったりするために必要不可欠です💧
ところが、このリンパ液が増えすぎてしまうと、内耳にむくみが起こります💥この状態を「内リンパ水腫」と呼びます。

 

● こんな症状が出たら要注意

内リンパ水腫になると、以下のような症状が現れます😵

・耳がふさがった感じ（耳閉感）
・キーン、ジーといった耳鳴り
・グルグル回るような強いめまい
・音が聞こえにくくなる（難聴）

特に「めまいと耳の症状が同時に起こる」のが特徴的で、これが何度も繰り返すことがあります。

 

● メニエール病との関係は？

この「内リンパ水腫」が原因で、上記のような症状を繰り返す病気が「メニエール病」です。
つまり、内リンパ水腫はメニエール病の原因とも言えます。
初期の段階では気づかれにくいことも多く、「なんとなく耳がおかしい」「疲れるとめまいがする」などの違和感から始まります。

 

● 治療法について

当院では、患者さんの症状や生活状況に応じて、以下のような治療を行っています💊

・お薬による治療
→ 利尿剤（体の水分を調整する薬）や、めまい・耳鳴りを和らげる薬などを使用します。
・食事・生活指導
→ 塩分を控えめにしたり、ストレス・睡眠不足を避けることが大切です。
・音響療法や補聴器の提案
→ 耳鳴りや難聴に対して、症状を軽くする補助的な方法も取り入れています。

 

まとめ

内リンパ水腫は、耳の奥にむくみが生じることで、耳閉感・耳鳴り・めまい・難聴などの症状を引き起こす病気です。
特に、「耳の不調」と「ぐるぐるするめまい」が一緒に起こる場合は要注意。

「ただの疲れかな？」と放置せず、早めに耳鼻科を受診して、原因をしっかり調べることをおすすめします。当院では、内耳の病気に対する専門的な診療も行っておりますので、お困りの際はぜひご相談ください📞

⚠️最近、学校で耳鼻科健診があり受診される子供さんが多いですが、受診の際はお知らせの紙を持参するのを忘れないようにしてくださいね。

 

当院のめまい外来については、下記ボタンよりご覧いただけます。