• 当院案内
  • 初診の方
  • 診療案内
  • 設備案内
  • お知らせ
  • 採用情報
  • 当院案内
  • 初診の方
  • 診療案内
  • じんのうち耳鼻咽喉科・内科
  • 設備案内
  • お知らせ
  • 採用情報

トップページ > 院長ブログ

院長ブログ

医療の当たり前を追求する

当院院長のブログです。
地域の皆さまへ、当院に関することはもちろん、
耳・鼻・喉に関する様々なお役立ち情報をお届けします。

当院院長のブログです。地域の皆さまへ当院に関することはもちろん、耳・鼻・喉に関する様々なお役立ち情報をお届けします。

睡眠、いびき、睡眠時無呼吸症候群、内科

高齢者に多い不眠症~原因と治療について~

眠れない、途中で目が覚める、朝早くに目が覚めてしまう
こうした睡眠の悩みは、年齢を重ねるとともに増えていきます。今回は、高齢者に多い不眠症について、原因と治療法を中心にご紹介します。

 

■加齢に伴う睡眠の変化

年齢を重ねると、必要な睡眠時間は徐々に短くなり、65歳前後では6時間程度になるとされています。また、早寝早起きの傾向が強まり、特に男性で顕著に見られます。睡眠の中身にも変化が起こり、深い眠り(徐波睡眠)の割合が減り、浅い眠りが増えることで、夜中に目が覚めやすくなります。60歳以上では約3割の方が何らかの睡眠の問題を抱えているとの報告もあります。

こうした変化には、眠りを促すホルモンであるメラトニンの分泌量が加齢とともに減少することも関わっています。

 

■不眠の原因

高齢者の不眠にはさまざまな要因が重なっていることが多く、主なものは以下の通りです。

①身体的な要因
夜間の頻尿、関節の痛み、かゆみ、咳など、体の不調が眠りを妨げます。

②精神的な要因
うつ病やせん妄など、心の状態が睡眠に影響することがあります。

③薬剤の影響
服用している薬剤の種類によっては、睡眠障害を引き起こすことがあります。

④体内時計・ホルモンの変化
加齢による体内時計のリズムの乱れや、メラトニン分泌の低下が関係します。

⑤認知症
認知症では脳の萎縮により神経伝達に変化が生じ、睡眠障害につながることがあります。アルツハイマー型では体内時計の乱れが目立ち、レビー小体型ではレム睡眠中に大声を出したり体を動かしたりする症状を伴うこともあります。

⑥他の睡眠関連疾患
睡眠時無呼吸症候群やむずむず脚症候群なども、高齢者では見過ごされやすい原因の一つです。特に高齢期の睡眠時無呼吸症候群は、いびきが目立たず自覚症状も乏しいため、気づかれにくい傾向があります。

 

■治療の進め方

不眠の治療は、いきなり薬から始めるのではなく、段階を踏んで行うことが推奨されています。

①症状の確認
寝つきが悪いのか、途中で目が覚めるのか、朝早く目が覚めるのか、症状のタイプを確認します。あわせて、日中の生活に支障が出ているかどうかも大切な判断材料になります。

②睡眠衛生指導
規則正しい生活リズム、適度な運動、寝室環境の見直し、就寝前のカフェイン・飲酒・喫煙を控えることなど、生活習慣の改善から始めます。

③原因疾患の治療
頻尿や関節痛、かゆみなど、不眠の背景に身体的な病気がある場合は、その治療を優先します。

④薬物療法
生活改善だけで十分な効果が得られない場合は、薬物療法を検討します。高齢者では、代謝・排泄機能の低下により薬の効き方が変わりやすいため、慎重な薬剤選択が必要です。従来型の睡眠薬は転倒や認知機能低下のリスクが指摘されており、比較的リスクの少ない新しいタイプの薬剤が選ばれることも増えています。

⑤認知行動療法(CBT-I)
不眠に対する考え方や行動パターンを見直す治療法で、薬に頼らない方法として注目されています。

 

■おわりに

高齢者の不眠は「年のせいだから仕方ない」と思われがちですが、背景にはさまざまな原因が隠れていることがあります。原因を正しく見極め、適切な対応をすることで、睡眠の質を改善できる可能性があります。

当院では、福岡・那珂川エリアで睡眠外来を行っており、睡眠の状態や生活習慣、いびき・無呼吸などを総合的に診療しています。
眠れない状態が続いて日常生活に支障を感じている方は、一度ご相談ください。

【参考文献】
公益財団法人長寿科学振興財団「健康長寿ネット」高齢者睡眠障害の治療
日本睡眠学会「睡眠薬の適正な使用と休薬のための診療ガイドライン」
小曽根基裕ほか「高齢者の不眠」日本老年医学会雑誌
一宮市立市民病院 薬剤部だより(2019年6月号)

 

ブログトップへ